はじめに – 一級建築士の自宅作りの過程を紹介
1級建築士で事務所を開設するべく自宅兼事務所を造りあげていく過程を日記形式に綴っているものです。
また、施主の立場で、または設計の立場、施工の立場にもなるので、現場の裏話しも交えて、書いていこうと思っています。
太陽熱を利用したOMソーラーも導入しています。
「地球に優しい」は「人に優しい」のです。こんな家はどうですか?
是非参考にしてください。
- 建築場所:
- 岡山県岡山市
- 敷地面積:
- 154.54㎡ 46坪
- 延床面積:
- 178.61㎡ 54.02坪
- 家族構成:
- 私(37歳)
- 妻(28歳)2001年時
- 施工業者:
- 潮建設工業
- 家の特徴:
- OMソーラーを導入
- 事務所としても使うLDKが2階にある
- 玄関が道路より1.8m低い
模型・現場写真
模型写真
西側から見た模型。
西側道路は坂道。
決して模型が傾いているのではありません。
敷地
北から写した写真。
隣に写っているのは、親の家。
北道路 敷地と同レベル。
西道路 坂道。
南道路 敷地より1.8m高い
基礎工事
基礎工事
鉄骨工事
車庫の入口部分は木造では無理なので鉄骨で造りました。
鉄骨の上に木造が建ちます。
車3台分8.3mの間口は広い。
上棟
この日は暦上この上なく良い日だったのですが
午後から雨が降り出しました。
少し残念。
OM工事屋根穴あけ
空気を取り入れる穴です。
この上にガラスがのり間の空気を暖めます。
予算(工事費)
- 建築主体工事 17,120,000円
- 設備工事 3,420,000円
- オプション工事 5,903,000円
- 基礎補強工事
- 造付家具工事
- シャッター工事
- 暖炉煙突工事
- キッチン工事
- 照明器具工事
- OMソーラーシステム工事
- 空調設備工事
- 屋外給排水工事
- 浄化槽工事
- 外構工事
- 鉄骨工事
- 解体工事
- 諸経費負担金
- 総合計 26,443,000円
- 坪単価 489,685円
OMソーラーにした理由 – 私はこれだと思いました。
冬の屋外に停めた車の中が暖かいのはよく経験すること。
このエネルギーは使えないものか?とよく思っていた。
住宅雑誌にOMソーラーのことが書かれていた。
ソーラーというと太陽熱を電気もしくは熱源に換えて利用するというものが一般的に多い。
しかし、OMソーラーは熱をそのまま使うのだ。
屋根面に硝子を張って暖められた空気をそのまま床下におろし床下から吹き出す。
床暖房だ。
こんな単純な構造で成り立っている。
私はこれだと思いました。
その後いろいろ調べましたがOMソーラーより納得させられるものはありませんでした。

浄化槽工事
浄化槽は合併12人槽。なんと大きなものか。
今回新築する車庫の下に埋める事にした。
車庫の上には部屋がある。
また隣が私の実家であるが、それの分も合わせての2件分の浄化槽だからである。
費用が予想外にかかってしまった。
この地域は補助金が出ます。普通は補助金内で浄化槽を設置することも可能であるが、今回はその倍近くかかってしまった。既設の建物、道路に隣接しているため、矢板等が、必要だったからである。
狭い敷地に大きな浄化槽で、浄化槽屋さんも大変苦労してやられたみたいでした。
ワンポイントアドバイス
これから浄化槽を設置される方に
補助金は年度ごとです。補助金申請の受付は毎年4月に行われます。
枠があるのでみんなが 受けられるものではありませんし、地域によっても違います。
年度内完成で 補助金申請の時に浄化槽を設置していなければ、申請できます。
返さなくても良いお金なので、だめもとでするべきだと思います。
施工風景
軒裏から入った空気を暖めるためガラスを付けます
輸入木製窓は枠とガラスが外れません、気密性が優れています
コンパネの上にガラス繊維をひき、樹脂で固めます
グレーに着色して完了です
暖かい空気の通り道のため床を10cm上げ、下に熱が逃げないように断熱材をひきます。エネルギー(太陽の熱)を大切に思います。
天井を張るのをやめて、構造材と断熱材をそのまま見せました
温められた空気がここから床下へ送り出されます
内部にシートを張ってグラスウールに湿気が付かないようにします
屋根勾配より少し緩やかにしました
ボードの継ぎ目部分をパテで埋めますこの上に和紙を張ります
陶器はすべて白にしました
ジェットバスを安く仕入れました
造付家具は内装仕上げのまえに取りつけます
足場が取れて全体が見えました
のべ石を段段にひきました