• BLOG
  • TOPICS

悪条件にこそ突破口あり

NHKのプロフェショナルという番組に、中村好文氏が出ていた。
(4/13の再放送を見ることができました。)

中村好文氏は、「やすらぎ」や「ぬくもり」を感じる家をつくっている建築家であります。
木造の木のぬくもりを感じさせながら、スッキリとさせたデザインだ。私も、参考にさせて頂いています。

中村氏でも最初から恵まれた、環境で仕事ができているわけではない。
独立当初、無名の建築家に、設計の依頼は6年間もなかったそうだ。

私も無名の建築家、しかし1年目から依頼を頂いて、今年で5年目。多くはないが、少しずつ設計をさせていただいている。中村氏より恵まれている環境である。

さて、中村氏のような設計ができているだろうか?

「どんな家が欲しいのか、依頼者にはわからない」

とも言っていた。

確かに、お客さんは、最初は、LDKと、6帖がいくつ欲しいなどの話になってしまう。
部屋を並べただけの家は、つまらない。

家族はそれぞれ違う。それぞれの家族にあった家は、それぞれ違うのである。それを、会話の中から、見つけ出し、家族にあった家を提案するのである。

番組の中で、ある家族の設計案のできるまでを追っていた。

敷地をみた中村氏は、西側の離れたところに、公園+池が見えるので、西側にバルコニーをつけようと、提案した。

しかし、お客さんは、人目が気になるし、葉っぱも落ちるし、掃除もあまり得意でない、布団も干せない、虫がつくなど、中村氏の西側バルコニーに大きく難色を示した。また、建坪11坪のため、家族の大好きな本の置場所がないことも、問題だった。

「悪条件にこそ突破口あり」

そのあと、本好きの家族のために、リビングにライブラリー(図書館)のある家を、提案して、その家族に「この家は私たちの家です」と、言わせたのだ。

私は、中村氏でもすべて第1案から、採用案を出していないことに感動した。難色を示されたあと、家族のため、試行錯誤する。

私たち現実がそうなのである。お客さんのため、お客さんが思ってもいないような、その家族にあった家を提案する。そして、感動していただく。設計していて大変うれしいときです。

私も急がず、ゆっくり、それぞれのお客さんにあった家をつくっていきたい。

| コメント (0)

無添加住宅見学会

無添加住宅の見学に大阪と西宮に行ってきました。

今住んでいる方の家にお邪魔したのだが、快く見せていただいし、説明もしていただいた。やはり、今住んでいる方に、話を聞くのが、一番よくわかる。ほんとに快適なのだろう。

外観は、漆喰と石、タイルなどしか使えず、それが高級感を出していました。
内装は漆喰のみ。無添加住宅では、ビニールクロスは使用不可ですので、全室漆喰になります。いいですね、漆喰。さっそく、自宅にも使いたく思いました。

| コメント (0)

無添加住宅講演会

無添加住宅 秋田社長の講演会に行ってきました。

冒頭に、「今までの常識が、常識でなくなる」と言われました。

たとえば、ヒノキやヒバなど土台で使っても、防蟻処理しなくてもいい事になっている。これは、そのままでも白蟻がつかないような、毒を持っているからだ。これらのものを、自然素材だからといって、内装材に、家中使ってしまうと、人間でもまいってしまう。無垢の素材も使いすぎると毒になる、とか。

また、床下換気のための、基礎パッキンというものを、今の家ではよく使われている。この基礎パッキンは、塩ビ系の工業製品。プラスチックなどは30年しか、もたない。30年しかもたない基礎パッキンの上に、柱を載せていては、家も30年しかもたない。35年のローンを組んで30年の家を建てるのは、おかしいなど。

無添加住宅は、塩ビ系工業製品は一切使わない。接着剤には、米のり、にかわを使う。断熱材は炭化コルク、屋根は、石。など徹底している。

無添加住宅は、科学物質過敏症の方でも住める日本で唯一の家だそうだ。当然、普通の方にも、からだにいいし、長持ちする家で、メリットが大きい。

講演を聞き終えて、家づくりの意識が変わりました。以前から、私も、自然素材の家づくりを目指していますが、ここまで徹底していません。

私も、お客さんのからだに負担のかけない家をつくりたい。

| コメント (0)

住宅にも火災報知器つけてください

建築確認申請を出しに民間検査機構に行ったら、いわれました。
今までは、大きなビルやマンションなんかでは、必要だったのですが・・・?。
詳しくは、6月1日以降に、工事着手する新築住宅にはすべて、火災報知器が必要。今建っている建物でも、平成23年5月31日までには設置しないといけません。設置場所は、寝室、2階に寝室があれば、2階階段室も。他の部屋は設置推奨だそうです。
http://www.city.okayama.okayama.jp/shoubou/yobou/kouhou/jyutaku_kahou/osirase.htm

要するに、寝ているときの事を想定しているみたいです。寝る場所には、火災報知器をつけてください、ということです。ということは我が家も必要?というか、今建っている家ほとんどすべてに必要ということですね。

我が家にもつけないといけないのですが、少し様子を見てみようと思います。まだまだ、器具が高かったり、施工手間がかかったりするので。ある程度普及すれば、安くていいものが出ると思います。

平成23年といえば、6年後、6年の間に、今建っている家すべてに、火災報知器をつけるのは、無理なように思えますが・・・。

| コメント (0)

建築講演会

阿部勤建築講演会に行ってきた。有名な建築家だ。講演会に行くと刺激は受けるのだが、自分のしている仕事と比較して、落ち込むことも多かった。今回は住宅中心の作家さんであるし、阿部さんのご自宅についてお話いただいたので、大変面白かった。1階コンクリート、2階木造の混構造である。コンクリート打ち放しと木の感じがよくあっていて、30年前のものとは思えないほどモダンである。阿部さんの家にある、小物、キルト、椅子などをもってこられていて、見せていただいた。1つ1つがこだわりのある、お気に入りにみたいだ。私も自分の周りに、お気に入りを、増やして、居心地のいい空間をつくりたい。

| コメント (0)

カテゴリ一覧

月別アーカイブ